2月に入って梅の開花情報がちらほら聞かれるようになりましたが毎年、関西では梅の開花とともに始まるのがイタチをはじめとする害獣達の交尾。今年、アスワットでは暖冬のせいなのか1月下旬に京都市伏見区のお客様よりイタチの交尾行動情報が寄せられました。
では害獣の交尾行動はいつどのように行われるのか。関西で家屋内侵入の代表であるシベリアイタチ(通称:チョウセンイタチ/以下:イタチ)を例にご紹介いたします。
イタチの交尾の時期はいつ?
シベリアイタチの年間生活史(アスワット調べ)の図に記載している通り基本的に交尾が本格化するのは毎年3月~5月の間ですが、その年の気候などによって違ってくるため記載時期前後1ヶ月を含んだ期間、要するに2月~6月までの期間を交尾時期と考えた方が良いでしょう。
もそもイタチのオスとメスはどのようにして出会うのか?
イタチは一夫多妻制でオス、メスそれぞれ単独で行動しています。オスは半径約1キロ圏内(メスはオス行動圏の半分以下)にフィーディングポイント(立ち寄り所)を20ヶ所を持ち転々と移動し訪れますがその際、フィーディングポイントに溜め糞(マーキング)をしていきます。彼らは主に匂いをコミニケションツールとして用いるため、ため糞(マーキング)の匂いに興味を持ち特に交尾時期になるとお互いに活動的に転々と立ち回り、オスとメスが出会うと交尾行動が始まります。
交尾はどのようにしておこなうか?
イタチの交尾行動は特徴的でオスがメスの首筋をかなり強く噛んで押さえつけながら長時間(平均で約90分ほど)行われますので、天井裏で交尾行動が行われた場合は、2頭が「キーキー」と鳴きながら長時間追っかけあいをして暴れているように聞こえます。
交尾を行おうとオスイタチがメスイタチを追っかけている貴重な動画がありますのでご覧ください。
まとめ
- イタチの交尾期は毎年2月~6月の約5ヶ月間。
- イタチの交尾期にオス、メスが複数個所あるマーキングポイントを訪れ出会う。
- オスイタチがメスイタチの首筋を噛んで長時間暴れまわって行われる。
以上のことから、これから春にかけて屋根裏で頻繁にイタチが侵入しだし、急に2頭が「キーキー」と鳴きながら走りまわったらイタチの交尾が屋根裏で行われてている可能性が高くそのあと出産と繋がりますので早めの対策が必要となります。